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執筆者の写真超法寺の住職

浄土真宗のお盆

皆様、おはようございます。

梅雨らしい毎日ですね。蒸し暑いため体調管理が難しいですね。お大事になさってください。

私はむち打ちへの影響が甚大となります。試練ですね。今日も整骨院へ行ってきます。

なかなか思うように回復しません。


さて今月は新暦の盂蘭盆です。都内は7月にお盆を勤めます。超法寺では7月、8月とお参りを受け付けています。ご先祖さまを忘れることなく仏法聴聞(法話を聞く)ことを大切にします。聞いても聞いてもすぐ忘れてしまう私たちは亡き人を縁として仏縁を結んでいくことが安穏に生きていく最大の近道ではないでしょうか。近年ではお盆参りをされない習慣が増えていることに寂しさを感じています。


さて、よく聞きますが「ご先祖さまはあの世へ帰った」一般的に認識されていますのは13日にこの世に帰ってきて16日にあの世[地獄]へ帰っていく。一日も早く帰って来て欲しいから馬に乗って[キュウリを見立てる]、帰る時は少しでもゆっくり帰ってほしいから牛に乗って[ナスに見立てる]などという間違えている習慣をこの二十一世紀にもなったのに当たり前のようにやっているのですね。

仏法を聞かない人、お寺参りをしない人の典型であります。


皆さまはいかがでしょうか。お仏壇屋さんの策略?に利用されていませんか。他宗については論じませんが、浄土真宗本願寺派では教えが違います。浄土真宗本願寺派のお盆は皆さまがご理解しやすいように言いますと、「お盆は、ご先祖さまへの感謝と、忙しさにかまけてなかなかお寺へお参りできず、大切な仏法を聞くことの大切さを忘れないように、先人たちがそういう表現で私たちに伝えてくださったのです。何もご先祖さまは一年に三、四日だけ私たちのところに戻ってくるわけではありませんよ。」


阿弥陀さまとお出遇いをしないと極楽へはいけずに地獄に落ちます。落としたくない仏さまがあの手この手を携えて私たちに仏縁を結んでくださいます。私にちょうど良いものとしてです。お盆は先祖供養なんかじゃありません。仏法が聞けない私たちに私たちがゆっくりお休みが取れるこの時期に仏さまのみ教えを聞けるように、聞いて安心して生きてくれよとのご先祖さまからの願いだと思います。


不安や悩みが多い私たちに、南無阿弥陀仏を拠り所として生きて欲しい。決して仏法を聞いても無くなりはしないけど、ひとりぼっちじゃない、いつも仏さまが、ご先祖さまがご一緒くださる安心を知れば受け止めて、乗り越えていける世界があるということを知るのです。

知ればわかる。何がわかるか、わからなかったことがわかるのです。だから帰って来る日を私があれこれ詮索する必要はないのです。


そういう意味で浄土真宗本願寺派では「精霊棚」や「施餓鬼」は必要ありません。

菓子や夏の果物、夏野菜をお供えします。

また盆提灯は色、柄のあるものを求めます。

[白い提灯は初盆にしか使わない]

ご親族がしてくだされば青の色の柄のあるものを買っていただいてください。

またこの際に、お線香より抹香[できれば沈香や白檀など]を買っていただいてください。

線香は普段使い、抹香はご法事用と認識してくださいませ。もちろん抹香をくべる為に香炭を仏壇屋さんで購入してください。


浄土真宗本願寺派のお盆は、大切なご先祖さまへの御恩に報いる道は南無阿弥陀仏を喜ぶ私になることであります。ご先祖さまへの御恩の思いから仏法を聞く人となり、私たちは地獄行きの日暮しを送りますが阿弥陀さまの他力のお力により救われていくということを知らされていきます。それが喜びではないでしょうか。

恐ろしい地獄へ行かねばならない私たちをお救いくださる道があることを他ならぬ大切なご先祖さまが教えてくだされたのですから。


どうぞ大切にしてください。


尚、超法寺では7月、8月いっぱいお盆参りの受け付けをしています。是非ご依頼くださいませ。南無阿弥陀仏


また毎月第四土曜日午後二時から安穏法話会を開催していますのでお参りください。[位牌や過去帳を持参くださいませ]南無阿弥陀仏



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