皆さま、おはようございます。
今朝はひんやりしています。
はい、気合いが入りますね.
さて、ご法事では必ずご法話の際、皆さまにご確認をさせていただいています。
○亡き人は今どこにいるのか
○あなたはどこへ行くのか
なかなかきちんと答えられる方には出会えません。先祖代々、浄土真宗のご縁をいただいてありながら、なかなか私の宗教にはなっていないのでしょうか。
「門徒もの知らず」とは言います。
これは「門徒と言いながら、物忌み知らず」という意味なのです。
浄土真宗のみ教えに遇っていながら、忌み事が理解できていないとはお恥ずかしいですね。
そういうことを言っているのです。
では、宗祖親鸞聖人のお念仏と信心とは何かについてご紹介します。
しっかりと読んで我が身に聞かしめていただきたいですね。
浄土真宗とは『大無量寿経』の教えです。
阿弥陀如来の選択本願、すなわち第十八願のお念仏の救いの法が浄土真宗であります.
◎第十八願文(がんもん)
説我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法
[せつがとくぶつ じっぽうしゅじょう ししんしんぎょう よくしょうがこく ないしじゅうねん にゃくふしょうじゃ ふしゅしょうがく ゆいじょごぎゃく ひほうしょうぼう]
[読み下し文]
たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生、至心信楽して、わが国に生(しょう)ぜんと欲(おも)ひて、乃至十念せん。もし生ぜずは、正覚を取らじ。ただ五逆と誹謗正法とをば除く。
[現代語訳]
わたしが仏になるとき、すべての人々が心から信じて、わたしの国に生まれたいと願い、わずか十回でも念仏して、もし生まれることができないようなら、わたしは決してさとりを開きません。ただし、五逆の罪を犯したり、仏の教えを謗る(そし)者だけは除かれます。
🟠本願寺第二十二代、大谷光瑞門主意訳
我、名号となりて、衆生に到り、衆生とともに浄土へ往生せん、若し衆生生まれずば、我も帰らじ。
🟢梯實圓和上意訳
たとえ私が仏となりえたとしても、十方世界の生きとし生けるすべてのものが、わが真実なる誓願(至心)を疑いなく受け容れて(信楽)、わたしの願いの通りにわたしの国に生まれようと欲って(おもって)(欲生)、たとえわずか十遍(ぺん)であれ私の名を称えながら生きた者を、もし浄土へ生まれさせることができないようならば私は正覚を取りません。
ただ、五逆の罪をつくり、正法を謗って(そしって)恥じないようなものは除きます。
【人生の旅は始まっている やがて終わる どこへ往くか どこへ帰るか】(福田康正師)
南無阿弥陀仏
◎五逆とは、【父を殺す】、【母を殺す、【聖者を殺す】、【仏身より血を出す】、【和合僧を破る】という五つの罪を言います。
【破和合僧】(和合僧を破る)
教団の和合一致を破壊し、分裂させる。
これを犯すと、無間地獄に堕ちる要因となる。
ここに、大乗仏教の五逆も紹介します。
⚪︎塔寺を破壊し、経蔵を焼き三宝(さんぼう)の財宝を盗むこと。
⚪︎声聞(しょうもん)•縁覚(えんがく)•大乗の教えを謗ること。
⚪︎出家者の修行を妨げ、あるいは殺すこと。
⚪︎小乗の五逆。
⚪︎因果(いんが)の道理を信じず、十の不善の行をすること。
※不善とは十悪のこと
身•口•意(しんくい)の三業(さんごう)の中で、特に著しい十種の悪い行為のこと。
①殺生(せっしょう)[生き物の生命を奪う]
②偸盗(ちゅうとう)[盗み]
③邪淫(じゃいん)[不倫など]
④妄語(もうご) [うそいつわり]
⑤両舌(りょうぜつ)[人を仲違いさせる]
⑥悪口(あっく)
⑦綺語(きご) [まことのない飾った言葉]
⑧貪欲(とんよく)[むさぼり]
⑨瞋恚(しんに) [いかり]
⓾愚痴(ぐち) [おろかさ]
①〜③が身業、④〜⑦が口業、⑧〜⓾が意業
さて皆さま、これに一つでも該当しましたら、残念ながら地獄行きの因を作っているということですから、南無阿弥陀仏無しには浄土へは参れませんよ?
ご先祖さまの遺言を素直に聞いて仏法聴聞して生きていきましょう。
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