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執筆者の写真超法寺の住職

仏弟子になることって

更新日:9月28日

皆さま、こんにちは。

今日も痛いくらいの暑さでしたが、今は雷ゴロゴロしています。また降るのでしょうか。

ご自愛くださいませ。


さて、最近皆さまからお電話をいただく[法名授与]に関することで、誤解をされていることについてご紹介します。

法名授与は亡き人の死後の名前ではありません。本来は【仏弟子】という意味ですから、仏法を聞いて生活をする人を言い、阿弥陀さまを心の依りどころとして生きていく人がいただくものですから、亡き人ではなく浄土真宗のみ教えに遇った喜びから授与していただくものなのです。近年では、そもそも仏教徒でもないからでしょうか法名を希望せず、俗名のままで葬儀をされる方が増えてきました。

それはそれで問題ではありませんが、それでは亡き人を仏さまと拝むことではなくなります。亡き人を死者として弔うだけであれば、それは本当の安らぎ、安穏とは違う世界となりましょう。今生きていて安らぎを知らなくて、亡くなってどうやって安らぎとなるのでしょうか。

死ねば仏は、そのような意味ではありません。


浄土真宗のみ教えをお聞きして、常に阿弥陀さまを仰ぎながら生きていく中にこそ、本当の安らぎ、安穏の世界が開かれていきます。

阿弥陀さまの大慈悲心、南無阿弥陀仏を我が身にいただくことで安らぎの世界を知らされるのです。ここを抜きとして、どうやって救われるのでしょうか。自力ではどうにもなりません。

何も分からない私たち人間(凡夫)がこの身このままで救われていく道は阿弥陀さまの他力本願におまかせする他に道はありません。


私の信心など阿弥陀さまは当てにはされておられません。ちゃんとお見抜きくださっています。皆わかった上で成仏された仏さまです。

素直に全部おまかせするのです。


超法寺では、一日葬や通夜葬儀を依頼され法名授与をする場合、便宜上、故人のお名前や、故人さまの生前を偲ぶものから法名をいただくようにしています。

ただ、先にも書きましたが故人の命の延長ではありませんから、死後のお名前ではないのです。遇い難き阿弥陀さまの他力本願に遇わせていただき、阿弥陀さまの大慈悲心(南無阿弥陀仏)によって成仏させていただくのです。

ですから、故人をお救いくだされた阿弥陀如来をご本尊として敬い、また亡き人を阿弥陀さまの願いを私たちにお伝えくださる諸仏と思い、南無阿弥陀仏を称え(喜びと感謝)て手を合わせます。もちろん御礼ですから黙ってはいけません。声にしてナンマンダブツとお称えするのです。


「法名」とは、仏法に帰依し、お釈迦さまの弟子となった者の名前です。西本願寺もしくは築地本願寺、全国の別院で帰敬式(ききょうしき)という儀式を受けて法名をいただきます。

西本願寺のご門主(住職)から、「釋○○」という法名をいただくのです。[浄土真宗の経典や親鸞聖人の『教行信証』から字を賜ります]


つまり亡くなった者の名前ではなく、念仏者として他力の信心に生きる者の名前ですから、原則生前に法名をいただくのです。

※生前にいただくことができなかった場合は、葬儀(お葬式)の際に、一般寺院等(浄土真宗本願寺派所属)の住職がご門主に代わって法名を授与します。

※住職でない僧侶が法名を授与することは認められていません。


浄土真宗では法名と言い、戒名とは言いません。そもそも戒名とは、受戒(戒律を守り自力修行に励む)して厳格な戒律(してはいけないこと)を守って悟りの仏となるために煩悩を捨てて修行する人々に付けられる名前です。

だから、在家で仕事を持ち家族を持ち、趣味に行ずる人がいただくものではないのです。

※戒名は高いと聞きますが、この辺りにその意味があるのでしょう。


阿弥陀如来は、戒律の一つも守ることができない私たちを南無阿弥陀仏のはたらき一つで必ず救い、浄土へ迎えるというはたらきを「法」と呼びます。

ありのままの生活の中で「法」を聞き開き、その中にいきていくのです。

※法名には、「信士•信女•居士•大姉」等の修行生活の形態を表す位号は原則付けません。 先祖代々付けていたからという理由で付けたい場合はご住職にご相談ください。

法名は漢字二字とし、釈尊(お釈迦さま)の一字をいただいた「釋」の字を上に冠します。 仏教が中国に伝わった当初、他の国から来た僧侶は「竺(インド)•安(パルティア)•支(月支)•康(康居)」のように出身地の姓を称し、国内で出家した僧侶は各自の師の姓を称していました。 四世紀になり、道安が「仏教の師は釈尊であり、沙門(仏教の出家修行者)は皆ひとしく釋をもって性とすべし」と唱え、自ら「釋道安」と名乗りました。これに習って以降の仏弟子が「釋○○」と称するようになったと言われています。 親鸞聖人が著された『尊号真像銘文』(そんごうしんぞうめいもん)には「釋曇鸞法師」等とあり、親鸞聖人も自ら「愚禿釋親鸞」となのられています。

昔は男女を区別するために女性法名には「尼」を付けていましたが、それでは三字法名が四字法名となるため、ご門主から「釋尼○○」との法名をいただいたている方を除き、性別を問わず「釋○○」となります。 ※超法寺では、女性らしい字を用いて男女を区別しています。

【院号】 たまに「院号」を付けたいと言われる方がありますので、ご紹介します。 浄土真宗本願寺派では、宗門の護持発展に貢献された方、または宗門もしくは社会に対する功労が顕著であると認められた方に「○○院」という院号が宗門(浄土真宗本願寺派総局)より授与されます。

追伸 【法名】に用いる字は、阿弥陀如来のお救いのおはたらきをお伝えする諸仏のはたらきをお寺として使っています。しかしながら、どうしてもこうして欲しいとの願い、要望がある場合はご住職にご相談ください。

いかがでしたか。 【法名】というものの意味がおわかりいただけたでしょうか。 超法寺では浄土真宗本願寺派(西本願寺)の教義に則り、その上で少しでも皆さまの悲しみに寄り添えるようにと考えています。 お気軽にご相談ください。 また【お布施】についても、料金ではなく、「財施」と言い、皆さまのご負担にならない範囲でお布施していただけたら有り難いと思います。無理をしますとご縁が長続きしません。超法寺のお布施はホームページに平均的な金額をご紹介しています。皆さまのお支えによりお寺は護持されます。少しでも皆さまのお力を賜われれば住職は感謝いたします。

南無阿弥陀仏(-∧-)合掌・・・

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