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執筆者の写真超法寺の住職

御流盃(ごりゅうはい)

皆さまこんばんは。

今日はありがたいことに初めての方がお参りくださいました。

ご近所の方で女性です。寺カフェのチラシを見てくださって来てくださいました。

実に有難いことでありました。たわいもない話をさせていただきました。

今年も阿弥陀さまがおはたらきしていてくださいます。


私は「使い」ですから。

全部阿弥陀さまのお喚び声のままです。

阿弥陀さまは、あらゆる命にはたらかれ、届いていてくださいます。

しかしながら人間は欲望が邪魔をして、阿弥陀さまになかなか遇えずにいるのです。

南無阿弥陀仏という声となって常にご一緒してくださいます。


それなのにどうして厳しい条件の教えを好むのでしょうね。

不思議でなりませんよ。やっぱり仏法聴聞をしませんとわからない世界なのでしょうか。「木を見て森を見ず」ではないでしょうか。


この度は九条武子さまのお歌をいただきながらお正月をお味わいさせていただきます。


みあかしは、輝きみちて、誦(ず)す経に、み堂の春ぞ、明けそめにける


皆さまはご本山(西本願寺)へはご参拝されたことがありますでしょうか。

今は宗祖親鸞聖人の御正忌報恩講が勤まっています。(〜16日)

懇志によっては書院の鴻の間でお膳をいただくことができます。

これは浄土真宗の門徒になったからには一度は経験していただきたいですね。

鴻の間は対面所とも言い、聚楽殿の遺構とも言われ秀吉さんに大名が対面する場所と言われている部屋であります。ここでお膳をいただけるって滅多にないのです。


御酒海(ごしゅかい)

明けましておめでとうございます。

元旦の御開山さまは凛烈の中にお座りです。

鳳凰のまう打ち敷。松に笹、枝垂れ柳を配したお花。ゆずり葉、だいだいをのせた

五重一対の鏡餅。輪灯ほのめくお内陣です。前夜、鴻の間に用意した壺から色衣(しきえ)五条の会(え)行事が、御酒を銚子にくみます。み堂に運ばれた御酒は、紫衣(しえ)に御下賜(ごかし)の菊花御紋の袈裟を召された、ご門主(西本願寺の住職)さまによって、三宝(さんぼう)の御盃に盛られ、お祖師さまに献げられます。

開門前、五時からです。

お障子は閉められたまま、侍(じ)するものは会行事一人。

血脈のご門主さまがなさる、たった一人の御祝儀です。


御流盃(ごりゅうはい)

御酒海(ごしゅかい)の儀がすみますと、鴻の間で御流盃の事が行われます。

総長(実務トップ)以下各代表者などが御開山(宗祖親鸞聖人)のお流れをいただくわけです。御門主さまの祝膳には、三宝に菱餅、昆布、勝栗などが配されます。

年々(としどし)に迎うる春は同じくとも年々の想いは違います。


元旦の 光みちたる 鴻の間に 君なき春を 久しとぞ思う

                        (九条武子)

と詠われています。

御流盃に連なりながら思うことは、あの人と一緒だったら。


是非一度は鴻の間でのお膳をいただくご縁に遇っていただきたいですね。

今年は間に合いませんから来年にはチャンスがありますよ。

ご希望の方は住職までご相談ください。


浄土真宗は救われることの無い凡夫のこの私を阿弥陀如来の「ご本願」によって

仏の世界に誘われていくことの感謝です。その感謝が声となって出てくださいます。

それが南無阿弥陀仏であります。

どんなに頑張っても、阿弥陀如来のご本願をいただいた者にしか声となってはくださいません。


❌help me Buddha (助けてください仏さま)


⭕️thank you Buddha (助けていてくださって有難うございます、仏さま)


この理屈が頭ではなく身心でわかるまで仏法聴聞したいものですね。

このブログを書きながら元嫁とご一緒したのが懐かしいですよ。

ははは、でも本当にありがとうございました。

南無阿弥陀仏

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