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執筆者の写真超法寺の住職

親鸞聖人が歩まれた道を


皆さま、おはようございます。

今日は雨は上がりましたが曇り空で静かであります。久しぶりにゆっくりしています。

激動の引越し騒動で身体をゆっくり休ませることもできずにいました。

こういう時間も必要ですね。


ゆっくりしながら親鸞聖人が歩まれた道を訪ねてみました。昨年今年の親鸞聖人ご誕生850年、立教開宗800年慶讃法要にお参りができたことがあまりに嬉しく、これだけでも私な南無阿弥陀仏を大切にしていきてくれよのご先祖からの願いをいただけた喜びがあります。

大多数の方は仮に浄土真宗のみ教えに遇いながらも、あれこれ理由をつけて結局参ることすらできなかった方がおられたのですから、いかに有難い法要に遇うことができたかがわかることでしょう。だって行きたいと今更思っても五十年も待たなくてはならないのですからね。

だってもうその頃にはこの世には居ないでしょうから。実に勿体無いことだと私は思います。


口にはあれこれ言っても結局は何にもしないでいる、これは人間の悲しさではないでしょうか。諸行無常と知識では知っていながらも、救われない生き方を繰り返している私たちであります。阿弥陀さまの親心も知らずに自分の都合で物事を捉えて生きている。

昨今のSNSやネット配信をみていると悍ましさすら感じてしまいます。他人が悪い、自分はこんなにスゲえと自身を神や仏のように思い込んでいる。煩悩を抱えながら生きている【凡夫】だということすら忘れてしまい•••••。


それでは親鸞聖人はどのように生きられたのでしょうか。

親鸞聖人は九十年の人生を壁にぶつかっても、次の正しい道を探し、積極的に開こうとされました。そして人生の節目の出来事や日々の生活を通して、南無阿弥陀仏のお念仏の教えや理論を、より深く、広く展開されていき、誰にでも受け入れられる仏教が確立されたのです。

親鸞聖人のご生涯は決して順風満帆ではありませんでした。幼少期に父親と別れ、母と別れ、比叡山で二十年間の修行の日々。越後へ流罪にもなり[念仏弾圧]罪人としての日々を余儀なくされました。それでも南無阿弥陀仏をよりどころとして生き抜かれたのです。

罪を許された後、お師匠の法然聖人が往生されるという悲しみに出遇われました。

また関東で布教活動をされ弁円さんから命を狙われ、『教行信証』を完成させるため京都へ帰られましたが当時は大変な道のりだったことでしょう。

車も電車もない時代ですからね。途中道なき道を歩き、盗賊に襲われる危険も犯しながらでありましたでしょう。

自分の名代として関東へ使わした長男、善鸞さんを義絶[勘当]するという親ならば身を切るようなことも経験されました。[異義を説いたと言われました]そうなるほど関東の信者は親鸞聖人を慕われていたのでしょうか。私も似たような経験がありましたからわかる気がする。

名誉も地位も財産も、そして信頼していた我が子にも背かれる、そんな波瀾万丈な人生でしたが、決して愚痴や悪口の人生ではありませんでした。私たち人間は、煩悩具足の凡夫でありますから、自分をよりどころとしたならばやはり愚痴からは逃れられないことでしょう。


しかし親鸞聖人は、常に我が身を省みて南無阿弥陀仏の声をよりどころとして生き抜かれたのでした。

親鸞聖人は、自分の信じる道が世の中に受け入れられにくくとも、そこで考えを捨てて世の中に[迎合]することをしませんでした。

そういう強さを感じながら、出家修行をしてさとりを開くだけが仏教の道ではない。

より多くの人、誰もが救いを得られるようにすることに歩まれたのが親鸞聖人ではなかったのでしょうか。だからこそ800年以上経ったというのに世界中の方々から慕われているのではないでしょうか。私はそう感じるのです。


もちろんそうだからこそ、救いに遇えずに苦悩のままに生きてきた私を救わずにはおれないと南無阿弥陀仏の声となり喚び続けてくださった阿弥陀さまの他力のおはたらきをようやく受け止めることができた私であります。

愚痴ばかりではありますが、毒だけど薬があるからと毒を好むのではなく、少しずつ毒を好まない私になるようにはたらいていてくださるのでしょうね。有り難く思います。


あれほどこの二ヶ月間、引越しに落ち着かない毎日を過ごしてきた私でしたが、私らしく生きることができました。これこそが阿弥陀さまがご一緒に歩んでくださる喜ぶであります。

また、超法寺に念願の阿弥陀如来像[木仏]が近々やってきます。ワクワクが止まりません。

一歩、また一歩、超法寺はお寺になれるようになりつつあります。

もちろん我が街、入間市をはじめたくさんの方々が気軽に足を運んでくだされるようになることが一番でありますよ。


そんな夢を描きながら本堂でブログを書いているわたしでした。至福の時間です。

皆さまもどうかよき日をお過ごしくださいませ。南無阿弥陀仏


※写真の猫ちゃんは、毎月お参りしています千葉市稲毛区のお家にいるモモちゃんという猫ちゃんですよ。可愛いでしょう。

最近、猫アレルギーを克服したので元々の猫好き住職は喜んでいます。

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