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執筆者の写真超法寺の住職

ご住職、聞いてもいいですか?

皆さま、こんにちは。

先週は久しぶりに平日に法務がなく、ゆっくり?事務をする時間が取れました。

築地本願寺いるま布教所の令和3年度の決算書、活動報告書並びに令和4年度予算書、活動計画書を無事に作成提出することができました。


阿弥陀さまのご配慮がありました。

また今週から慌ただしく法務をいただきました。ちょっと、このまま暇になったらどうしようかな?などと頭をよぎりました。(笑)


さて、先日千葉県まで一日葬へ参りました際にご遺族からこんな質問をいただきました。

なかなかゆっくりご遺族とお話をするタイミングはないものですが、火葬場予定よりも早く着いたためにロビーで時間調整していました。


すると息子さんが、「ご住職、仏さまは広大無辺と聞きますが詳しく教えてくれませんか?」と恐縮されながら聞いてこられました。


よっしゃ〜、と喜んで(笑)


「そうですね。」

「仏さまは広大無辺ですよ。」

「中でも、阿弥陀さまは私たちに、あなたのことは全部わかっているから心配するなよ。もうあなたのことは間違いなく阿弥陀が救うからまかせてくれ。必ず天国ではなく浄土へうまれさせて仏にするよ。そうおっしゃっています。

今日葬儀でお勤めしたお経にはそう書いてありましたよ。だから、私たちはおまかせするだけ。私たちが私のままで間違いなく救われるすべてを阿弥陀さまは【南無阿弥陀仏】に込めて私たちに届けてくれていますよ。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と聞きましたよね。ということは、亡きお父さまが私たちにそれを今回、最後の遺言として私たちにお伝えくれたんだと思いますよ。」


すると、息子さんは目を輝かせて安堵の表情に。

◉実は某業者では一日葬では法話はしないという決まりがあります。


浄土真宗の教えは、亡き人の命の往く先と同時に残されたご遺族がいかにしてこの悲しみを乗り越えていくのかを聞いておく【聞く】を大切にしています。


この度、息子さんが勇気を出して私に聞いてくださったあの出来事は、きっと亡きお父さまがお力添えをしてくださったのではないでしょうか。私はそういただきました。


見えないけどあるんだよ。


聞こえないけど届いているんだよ。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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