浄土真宗のお飾りやお供物は基本的に同じです。
お仏壇は、「仏さまを安置する壇」を言います。
お仏壇の主人は、《阿弥陀如来》です。
私たちをお救いくだされる仏さまですから、手を合わせ南無阿弥陀仏と御礼をするのが浄土真宗の作法です。
〈死ねば仏〉とお聞きになる方もありましょうが、
人間は死んだだけでは仏さまになりません。
人間の力では地獄にしか行き場所はないのです。
その地獄にしか行き場所の私がいるからこそ、阿弥陀如来(法蔵菩薩)の願いが起こったのですから。
死んだだけで天国や極楽に行けるなら、そもそも神様や仏さまは必要ないじゃないですか。
浄土真宗では、阿弥陀如来におまかせして阿弥陀如来の大慈悲心に救われていくのです。
この阿弥陀如来は、ちょっとしたことにこだわり、自分自身を見失いがちになる私に寄り添い、はたらいてくださる仏さまなのです。
その願いを〈南無阿弥陀仏〉にすべて込めて、南無阿弥陀仏を受け止めて、私に浄土に生まれて仏さまになることを願っています。
その願いはそのまま、先立っていかれたご先祖の願いとなっていてくださいます。
《迷い(煩悩=欲)の解決の道》
さて浄土真宗のお仏壇は、私たちをお救いくださる阿弥陀如来を讃え感謝する思いでお飾りします。
お供えの基本は、生け花•お灯明(蝋燭の灯り)•お香(普段はお線香、ご法事の際は香炭に火を入れ抹香を使います)※浄土真宗では造花は使いません。
またお盆に一般的にする盆棚•精霊棚などの「盆飾り」はしません。
お提灯を飾る場合は、必ず柄の入ったものを使用。
※白提灯は初盆にしか使わないため
ご先祖を迎えるための供物(きゅうりやナスに足をつけて飾る)は地獄に行かれた方への作法ですから、当然ながら浄土真宗ではしません。
※亡き人の行き先をよく聞きましょう。
お菓子や果物、お餅などはお仏壇の中ではなく、お盆などに盛りお供えしましょう。
※ビールやお酒、タバコなどはあまりおすすめしません。
◉普段から、阿弥陀如来へのお救いへの感謝を大切にして、南無阿弥陀仏とおとなえすることを知りたいものですね。
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