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執筆者の写真超法寺の住職

名号が御本尊

現在、超法寺の仏壇にご安置している名号は【南無阿弥陀仏】の六字名号です。

開所当初は【阿弥陀如来の絵像】でした。

それではなぜ変更したかというと、偶像崇拝と非難されたからというのと、私が名号が好きだからであります。

阿弥陀如来という仏さまは「姿はなし」で、「声の仏さま」であります。

ですから、皆さまの絵像の裏には「方便法身尊形」とあるはずです。「方便=仮」ということです。南無阿弥陀仏の声となり、いつでも、どこでも、はたらいていてくださり、また私の声となり私と共にご一緒くださっている仏さまであります。


明治におられました広島県の高松悟峰和上は、

声に姿はなけれども、声のまんまが仏なり。

仏は声のお六字と、姿を変えて我に来る。


と、お示しくださっています。

南無阿弥陀仏と称える私の口には仏さまのお姿は見えませんよね。(たまに見えますなどという輩がいるので困ります)

つまり、姿ではなく、声の仏さまになって私の口には声となり宿っていてくださるのです。

遠くにおられるのではありませんよ。

つまり皆さまのご先祖は、天でもなくにしでもなく、我が身に宿っていてくださいます。

願いが、「南無阿弥陀仏を称えながら生きぬいてくれ」であります。

浄土真宗は、ひとりぼっちではなく阿弥陀さまとご一緒に人生を歩んでいく教えであります。

‪✕‬お救いください、私の願いを叶えてください


○お前のことは救ってあるからお念仏を称えながら苦難の人生を生き抜いてくれ。必ず浄土に生まれさせ、二度と輪廻転生しない悟りの仏にするから心配せずにいきてくれ。


大事なメッセージなのです。

だから、お仏壇のご本尊【阿弥陀如来】は飾りではありませんよ。

最高の宝物ですから、西本願寺、築地本願寺で阿弥陀如来の絵像をいただきましょう。

仏壇店にある安物とは全く似て非なる素晴らしいものです。

地獄行きの生き方をして、我が人生の方向もわからない私の人生の灯となっていてくださいます南無阿弥陀仏ですから、安いからという理由で買われるのはおすすめしません。

確かに経済的事情で仕方なくそうされるならば否定はしません。

しかし、そういう方は得てしてお仏壇の中に土産物の仏像や、御札、お守り、写真、中には題目まで入れているようにお見受けします。

もちろん全員がとは申しません。


浄土真宗は弥陀一仏の教えです。


数打ちゃ当たるはありません。

昔から言いますよね、二頭をおうものは一頭も得ず。

死ぬまで煩悩から離れられず、仏さまのみ教えも聞かない、南無阿弥陀仏のお念仏も称えることの無い私たちは、残念ながら死んでも迷いを離れることはありません。

どんなに祈願しようが、厄除けしてみても、【凡夫が仏になる】ことはありません。

阿弥陀如来のご本願を我が身にいただく他にはないのです。


我が一人子のように思い、何処までも捨てられない親さまたる阿弥陀如来のおはたらき【南無阿弥陀仏】をはねつけていてはならないのです。わからない私のために仕上げられた親心がナンマンダブツのお念仏であります。


お仏壇の一番高い場所がご本尊たる阿弥陀如来さま。お供物は右から【蝋燭】、【香炉】、【仏華】となります。

お仏飯は、ご飯を炊いた時に「食をいただけた喜びとして阿弥陀如来にお供えします。」

決して仏さまが食べるためではありません。

悟りの仏さまは、欲の世界を脱したため必要ありません。ですから仏さま用にご飯を炊く必要はありません。炊かない時は超法寺では、「生米」をお供えしています。

その他には、【仏華】には「造花」は使いません。必ず生け花をお供えしましょう。

お香は、普段は【お線香】(立てずに横にしてください。火事になるので)、年回法要には【燃香】(香炭を火種にして、抹香)

※一度だけ焚べ、押し頂かない。口にお念仏(御礼)を称えます。合掌礼拝。


【蝋燭】は、普段は「白」、結婚式は「金」、

お葬式は「銀」、年回法要は「赤」色を使います。(無いときは白、なるべく短くないもの)


よくお参りする時や、お焼香する際に鐘を打つ方がありますが、お経を読まないなら鐘は打ちません。


皆さまがよく勘違いしている、浄土真宗のご門徒でも、「仏さまがお迎えくださる」はありません。親鸞聖人は、「来迎待つことなし」と、はっきり仰っておられますので、お念仏をお称えさせていただきながら、そのままおまかせいたしましょう。

私のお願いではなく、阿弥陀如来の願いのままに救われていくのです。


超法寺が正式な浄土真宗本願寺派の寺院になる為には、絵像ではなく【木像】が必要なのです。現在、昨年に西本願寺へ木仏をいただきたいという旨の届けを出しています。(まだ決定委員会なるものが開かれていない)

正式に拠点が決まれば西本願寺へ問い合わせをしたいと考えています。


皆さまにもさまざまなお力添えを賜ればと思います。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

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